伝えたい日本の美しいもの
こどもの頃はもらう側だったお年玉も、いつしか渡す側に・・・
姪・甥合わせて5人分。
年々用意する新札の額面も増えていきます。
でも、そうして自分も上の世代から受け取ってきたもの。
いつもと同じ一日なのに、いつもと違うお正月。
うきうきわくわくしながら、待っていたあの気持ちを
今は自分から下の世代へ渡していく時なのだと感じています。
でも実は、大人には大人の楽しみ方もあります。
それは、お年玉を包む「ぽちぶくろ」選び。
こどもの好きなキャラクターものも悪くはないけれど、
そこは大人の粋の見せどころ。
『貴道裕子のぽちぶくろ』には、
京都で骨董屋を営む貴道裕子さんが蒐集された
五百余点のぽちぶくろが掲載されいます。
趣向をこらしたデザインに、和紙に木版摺りの美しさ。
小さな絵画にうっとり。溜め息ものです。
解説も添えられ、作られた時代の背景や文化を垣間見ることができます。
さすがに、骨董品になったお品には手が出ませんが、
さて、来年は兎年。どんな「ぽちぶくろ」にしようかな。
新年まであともう少し。
『ぽちふくろ』
貴道裕子著 ; 斎藤芳弘編
スーパーエディション , 2003.12
情報館所蔵:754.9||Ki 13 3F閲覧室
(text:情報館図書:foo)