『おさがしの本は』
レファレンスは奥が深い!
図書館のレファレンス担当者は、日々そんな思いを抱きながら
仕事をこなしているのではないだろうか。
この本はフィクションで、主人公は某市の図書館職員として
働き始めて7,8年目の中堅職員。
ライブラリアンかくあるべし、という固い信念を持つ好青年?であり、
筋の通らぬことに対しては、たとえ相手が上司であっても自分の意見を
堂々と述べる。
利用者からの相談にももちろん、真剣に取り組む。
その徹底した調査手法を見て、あらためてレファレンスという仕事の奥深さを
再認識することとなる。
ところが図書館が、市の財政難を受けて存続の危機に直面し、
主人公がその矢面に立たされることとなる。果たして、その結末は・・・。
(text:Bach憧憬)