舘野泉 〜左手のピアニスト〜

「左手のピアニズム」舘野さんの世界。

舘野泉さんは東京芸術大学を首席で卒業した後、フィンランドを中心に世界で活躍するピアニストでしたが、2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となってしまいます。しかし2年以上におよぶリハビリの後、2004年に左手のみで演奏するために書かれた作品によるリサイタルで復帰を果たされたのです。

2006年に京都コンサートホールで開かれたリサイタルを聴きにいった時は、失礼ながら「左手のみで奏でるピアノっていったいどんななのだろう」という興味が先立ってしまっていました。しかしご自身が雑誌のインタビューで「音楽をやるのに、手が1本か2本かなんてことは関係ないんですね」と語っておられる通り、想像以上に豊かな音楽が広がっていました。

今年の6月にまたリサイタルをされると知ったときには、私の意識は「左手のピアニストがリサイタルをする」ではなく、「舘野さんがリサイタルをするから聴きに行きたい」というものに変わっていました。何かのきっかけで自分の視野や視点が変わった時、楽しみや幸せは大きく膨らむのですね。

舘野泉ピアノ・リサイタル2009「左手のピアニズム」

2009年6月6日(土)午後6:00開演
京都コンサートホール小ホール(アンサンブルホールムラタ)
京都音協プレイガイド、京都コンサートホール他、
各プレイガイドにて発売中
問い合わせ:京都音協 075-211-0261

(Text:Booktree)

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