ロックミュージックのお話

ロックにはまっている。
この歳(今年満55歳)にしてである。ロック晩生である。

私の記憶では、自分が「これがロック」だと認識して聴いたのは、
高校受験の頃、ラジオの深夜放送で流れたレッド・ツェッペリン
『この胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)』が最初だと思う。
その当時私が好んで聴いていた音楽といえば、アメリカンポップス
や日本の歌謡曲、フォークソング等。ツェッペリンの音に新鮮な

印象を持ったものの、正直言って自分の嗜好の音楽じゃない、と思った。
高校に入り、世はフォーク全盛時代。引き続きアメリカンポップス
に憧れつづけ、バロック音楽にも傾倒しつつ、大学受験のころは
あがた森魚や遠藤賢司 、浅川マキ等々にも惹かれる。
大学に入学し、オーケストラに所属し、自分で楽器を弾くようになると、
当然ながらクラシック音楽一辺倒。バッハ好きは変わらず、たまには仲間と
バロックのアンサンブルも楽しむ。
社会人になると、あの清々しさがどうにも肌に合わなかったモーツァルト
がとても好きになり、見向きもしなかった演歌に癒される。
この10年位前からは、「雅楽」にも心の落ち着きを見出すようになる。
そして孔子の言う「知命」をとっくに過ぎたこの歳になって、
ロックである。あるテレビ番組で、あのムッシュかまやつがおっかけて
いたという「KINKS」の『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・
ソサエティ』を聴いて、「おー、ブリティッシュ・ロックっていいじゃん」、
と単純にも思った次第。特にその中の『ヴィレッジ・グリーン』は、
かつてグループサウンズにはまっていた世代には超おすすめ。

暫らくはロックでブリティッシュな気分に浸りたいと思っている、
きょうこの頃である。

『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』
1F録音 録音 Ki/44/CD

(text:bach憧憬)

    fromKYOTO

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