はんてん文庫

寒い日が続きますね。はんてんって着ますか?
"どてら"や"ちゃんちゃんこ"とかもありますね。
地域によっては、呼び名が色々ありそうです。

ところで、このタイトルの『はんてん文庫』って聞いたことありますか?
無いでしょう。だって私が勝手に作った言葉ですから。

『はんてん文庫』は、はんてん着ながら、
コタツに入って読みたい本のことを指すのです。そのまんまですが。

その記念すべき第1号が、田辺聖子さんの『孤独な夜のココア』です。

12話の短編集で、主人公はすべて女性の12話短編集です。
話の時代は、少し古いですが、話の内容は、今も通じるのが田辺さんのすごいところです。どの話も女の子は経験したことがあるのでは?と思うほど、思い当たるような話が出てくるのです。孤独な夜こそ、自分と向き合う時間にさせてくれるのです。

はんてん着ながらだと、色気もなにもありませんが、
寒い日こそはんてん着ながら心温まる本を読むのも良いものです。

田辺さんの小説で「ジョゼと虎と魚たち」は映画化になりましたが、個人的に『孤独な夜のココア』の中にある「春つげ鳥」を映画化して欲しいなぁと思います。

『孤独な夜のココア』
田辺聖子著,新潮社, 1983.3
3F文庫新書コーナー 913.6||Ta 83||新/文

『ジョゼと虎と魚たち』
田辺聖子著,角川書店,1987 (角川文庫:緑-314-18)
B1F書庫  913.6||BS ←カウンターまでお申し付け下さい。

(text:たわし)

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