叡山電鉄 『さよなら600 〜ラスト ラン〜』
しばし思い出に浸る。
デオ600形という形式の緑色の電車が今も残っていて、貸切列車で時々運行されていたというのは知りませんでした。この600形は1979年(昭和54年)から翌年にかけて登場し、1997年(平成9年)に6両あったのが2両になり、2004年には通常運行は行わなくなったとのこと。私にとって叡山電車は子どもの頃から普通に利用している電車なのですが、この車両に乗ったのはずいぶん昔のことのように思います。
叡山電車で通っている方はもうご存知だと思いますが、このデオ600形が11月1日(土)にさよなら運行されるそうです。廃車になってしまうそうです…。私は鉄道マニアではありませんが、このラストランの情報を見て「乗りたい!」と思いました。そして思い出したのは、幼い頃の思い出。今ではもうなくなってしまいましたが、昔は乗務員さんが車内を歩きながら切符を売っていたんです。幼い私は、まず乗務員さんに声を掛けること自体がドキドキする訳です。気がついてもらえずに買い損ねたらどうしよう!などと思う訳です。乗務員さんの持っているお釣り用小銭が足りなくなったりしないんだろうか、とか、駅に着くまでにみんなが切符を買えるんだろうか、などと思う訳です…。
仕事を終えた帰り道、車両内に吊られている『さよなら600“緑の電車”フォトギャラリー』を見ながら思い出に浸ってしまいました。親子で乗ってこられたお母さんが娘さんに昔話をされているようでした。自分の子どもにも乗ってもらいたかったな…なんて思いました。当日はきっと混むんでしょうね。セイカで働いていなければきっとその時に立ち会えなかったと思います。縁って不思議だな、なんて思います。こんな風に物思いにふけってしまうのは秋だからでしょうか…。
叡山電鉄ホームページで運行時刻が確認できます。
http://www.keihannet.ne.jp/eiden/ensen/last%20run/last%20run.html