作家『池澤夏樹』

とても、とてもとても個人的な趣味の話で申し訳ないが、わたしは池澤夏樹氏が大好きだ。(倍角で叫びたい)

どれだけ好きかを語り出すと長くなるので割愛しますが、
そんな我が敬愛する池澤夏樹氏が本学に講演に来られるという。
それを知った時、私がどれだけ昂奮したことか!
東京ではよくイベントがあるらしく、
サマーナイト・ミュージアム関連イベント 星野道夫メモリアルプロジェクト@Miraikanなどのイベントを羨ましく思ったものです。
まさか京都で池澤夏樹氏のお話を伺える機会があろうとは、夢にも思いませんでした。
みなさんもぜひ、講演に来てみて下さい。(詳細は下記)

そしてこの機会に、情報館所蔵の池澤夏樹氏の著書を紹介したいと思います。

『バビロンに行きて歌え』池沢夏樹著 (新潮社, 1990.1)
3F閲覧室 913.6||I 35
タイトルにまずしびれる。文章にもしびれる。言葉を選ぶセンスが素敵で、頭の良い人の文章だなあ(とても頭のわるい人みたいな表現…)と感じる。
それぞれの章の中に垣間見えるレバノン兵士ターリクのすがたは、くすんだ東京と日本人のなか、異質でとても魅力的に見える。
戦場からやってきた兵士が日本にくると、こんなにも平和にのんびりとして見えるのか、と感じる。

『花を運ぶ妹』池澤夏樹著 (文藝春秋, 2000.4)
3F閲覧室 913.6||I 35
兄と妹の視点が交互にあらわれる構成。兄、哲郎の視点で書かれた部分の文章にノックアウトされた。2人称の文体がかっこいい。ヘロインをうつ描写がリアルに思えて、ぞっとする。
私はこの小説を読んで、それまであまり興味のなかった東南アジアに行きたいと考えるようになった。「バリに行きたくなりますよ!」と言って知人にこの本を貸すと、読み終わった後「バリにも行きたくなるけど、パリにも行きたくなる」と言っていた。

他にも、いろいろな本を所蔵していますので、ぜひ読んでみて下さい。

『旅をした人 : 星野道夫の生と死』池澤夏樹著 (スイッチ・パブリッシング, 2000.2)
3F閲覧室 740.21||H 92
『読書癖』1-3 池澤夏樹著 (みすず書房, 1991.1-)
3F閲覧室 019||I 35
『ギリシアの誘惑』池澤夏樹著 (書肆山田, 1987.4)
3F閲覧室 915.6||I 35
『イラクの小さな橋を渡って』池澤夏樹著/本橋成一写真 (光文社, 2003.1)
3F閲覧室 915.6||I 35
『池沢夏樹詩集成 (詩集成)』池澤夏樹著 (書肆山田, 1996.1)
3F閲覧室 911.56||I 35

◎7/27 岡本清一記念講座 池澤夏樹氏講演会
第2回「世界を読み世界を書く-さまざまな高度、場所、時代から世界を俯瞰する-」

日時:2008年7月27日(日)15:00〜17:00
場所:京都精華大学 黎明館 L-201教室
講師:池澤 夏樹 氏(小説家)
協力:河出書房新社
参加費:無料
申し込み:必要

http://info.kyoto-seika.ac.jp/lecture/2008/06/727.html

(text:c)

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