ラフマニノフ ある愛の調べ

今観たい映画の1つ。

私がラフマニノフの音楽に出会ったのは数年前のこと。私はある曲に魅せられると、その作曲家の人物像や人生にも興味が沸いて来る。交響曲第1番を酷評され神経衰弱におちいったが、精神科医のニコライ・ダーリ氏と出会い音楽家としての自信を取り戻してピアノ協奏曲第2番を作曲し、復活を果たしたという彼の経歴は有名だが、その後結婚をし、二人の子どもに恵まれて幸せな家庭を築いたと言われている。

この作品はラフマニノフをめぐる3人の女性と、彼の名曲の誕生を絡めた物語になっている。ラフマニノフの作品の甘いメロディを聴けば、愛する女性への想いが込められているのではと誰だって想像したくなるだろう。彼の演奏会には度々送り主不明のライラックの花束が届いていたと言われており、この作品でもライラックの花束がストーリーの鍵となっている。

音楽がただの音の羅列であれば、これほど人を感動させることは出来ないだろう。音に込められた想いがあるのだということ、それを感じさせてくれる作品に違いない。

『ラフマニノフ ある愛の調べ』
2007年/ロシア/96分
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
監督:パーヴェル・ルンギン
出演:エフゲニー・ツィガノフ/ビクトリア・トルガノヴァ 他
MOVIX京都にて上映中

(Text:Booktree)

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