第四回POPコンテスト金鹿賞・銀鹿賞
金鹿賞
341さん
受賞コメント
群ようこさん自身をイメージしながら制作しました。
ちょっと読んでみて、がっつり読みたくなって頂けたら嬉しいです。
金鹿賞ありがとうございました!
審査員講評
・シンプルさ。色の明確さ。そして「ちょっと読む?」の「ちょっと」な感じのデザイン化。なかなかしゃれている。ほんとに、ちょっと読んでみたい気分にさせてくれる。(島本)
・本のPOPに冊子体を用いた点がなかなかシュール。ていねいな仕事ぶりにも好感が持てた。(小林)
紹介資料:『街角小走り日記』群ようこ著
銀鹿賞
tmcoさん
受賞コメント
みうらじゅんとみうらじゅんの本が好きなあまりに作ったpopがまさかの受賞で驚いています。氏への愛がさらに増しそうです。どうしよう。ありがとう。
審査員講評
・みうらじゅんさんのキャラ・イメージとコピー(肩の力抜いとく?)、そして本のタイトル、この3つが、ミスマッチしつつ不思議な調和を生んでいる魅力。これこそ、「いやげ物」のイメージ!(島本)
・60年代のサイケ調が妙に懐かしい。横尾忠則も真っ青なストレートな表現が心地良いし、POP自体がりっぱにいやげ物になっている。(小林)
・カラフルなポップ・アート的デザインが目を惹く。白黒の低画質に処理されたみうらじゅんの顔が、「いやげ物」に対するシニカルなみうらの視線を暗示しているかのようです。(佐藤守)
紹介資料:『いやげ物』みうらじゅん著
YURIさん
受賞コメント
このような賞を頂いて、とてもありがたいです。
古い作品が今も生き残っているのは、それなりのワケがあると感じさせてくれる本だと思います。
審査員講評
・壁の落書き風の手書き文字が原作の持つ絶望感をよく伝えている。レタリングとコピーは秀逸。意味のないバックの罫線が不気味です。(小林)
・いかにも地下室の手記っぽいストレートな暗さに目を引かれ、でも〈150年前の「ヒキコモリ〉と言われると、ユーモラスでありながら妙な権威もあり、読んだらためになるのではないかと、希望を感じさせてくれます。(佐川)
・少し離れて見ると、なんて書いてあるのかわかりませんが(笑)、紙の切り取り加減とか、文字の大きさと崩し方、配置バランスなど、かなり考えて作っているなぁと思いました。もう少し見やすくするために(敢えて見難くしたんだ!と言うのでなければ)、背景の罫線の明度をさらに下げても良かったかも。(御守)
『地下室の手記』ドストエフスキー著
Peさん
受賞コメント
賞を頂き、ただただ嬉しく思っています。ありがとうございます!kinoはすごく大好きな作品なので、是非観て下さい。
審査員講評
・少し前の、どこかヨーロッパの街角のポスター張りのイメージを彷彿させる、センス満点のポップ。また、絵の中の絵の楽しいトリックをデザインとして展開しているところにも、作者の才能を感じてしまう。(島本)
・雑誌の表紙風のデザインで目を惹きながら、手描きの味で映画の雰囲気を端的に伝えている。いいPOPだと思います。(佐藤守)
紹介資料:『KINO : 佐藤雅彦 短編映画集』佐藤雅彦